SPECIAL
スペシャル
異なるケイパビリティーを発揮し、連携するコンサルタントとアナリスト
リードコンサルタント/ 小堀 晃生
電通クロスブレインに出向中とのことですが、出向前はどのような業務を経験されていたのでしょうか。
私は電通で約10年間勤務し、デジタルソリューションに関わるプランニング、ビジネスプロデューサー、そして直近は事業戦略立案などを行う事業コンサルティングを経験しました。そのなかで消費財、金融などさまざまな業界の経営課題に取り組んできました。当時関わったクライアントが必ずしもデータ活用を前提にしていたわけではありませんが、取得したデータをどうすべきか悩んでいるケースは多かったように感じていました。
現在の担当業務を教えてください。また、コンサルタントとアナリストは業務上どのように連携するのでしょうか。
私はコンサルタントとしてクライアントの顧客データ基盤を用いたCRM戦略の立案をはじめ、データを活用したビジネス開発などに従事しています。
CRM戦略立案における具体的な業務範囲としては、課題整理やデータ取得状況の把握に始まり、目標設定、それにひもづく施策立案と、運用体制やPDCAの構築までワンストップで伴走しています。
こうした大まかなプロセスは事業コンサルティングの経験と重なる部分もありますが、出向後はデータ起点でクライアントの課題を掘り下げることで、より解像度の高い仮説を立てられるようになりました。
職種による役割分担については、明確に分かれているわけではありません。その上で、よくあるケースでは、抽出した課題から仮説を立て、ユーザーのセグメンテーションやインサイトを考えるところまでをコンサルタント、それに基づいてデータ検証をしたり、切り口を修正したりするところはアナリストという分担をすることが多いです。両者が強みを生かしつつPDCAを回しているようなイメージがわかりやすいかもしれません。
データによって明らかになる企業の本質的課題に切り込む
連携して進めたプロジェクトで、印象的な事例を教えてください。
大手通信企業の経営課題に端を発し、顧客育成、顧客基盤の活用について支援している事例があります。クライアントの運営するメディアを経由した収益向上を実現するために、どのような訴求やセグメントが必要か検討しつつ、コンサルタント1名とアナリスト3名のチームで取り組んでいます。
私はコンサルタントとしてプロジェクト全体の管理と課題抽出、特にクライアントのご相談内容が本質的な課題かどうかといった部分に焦点をあて、ディスカッションを重ねています。
この事例では特に仮説が重要なので、アナリストから課題を深掘りすることが、仮説の精度を高めることに大きな役割を果たしていました。チーム内で長い時間も議論を重ね、試行錯誤を繰り返したおかげで、クライアントが気づいていなかった課題を提示でき、改善に向けた方針が立ったことが大きな成果です。
プロジェクトを進めるうえで大切にしている価値観、考え方はどのようなものですか。
最終的にプロジェクトを動かしていくのはクライアントですから、施策に対する納得感を醸成することが重要です。私たちが向き合うクライアントは挑戦への熱意を持っていることが多いので、それを応援しつつ、意思決定がしやすいようコミュニケーションの密度を高めていくことを意識しています。
電通クロスブレインで働いていて魅力に感じる部分を教えてください。
仮説を立てる部分と分析して検証する部分がシームレスにつながり、スピード感を持ってクライアントに価値を提供できるところが魅力です。大きな視点で見た方針や戦略だけでなく、実行するうえでのボトルネックまで解決し得る基盤があることで、クライアントの意思決定の質を高めるエビデンスを示せるようになりました。
実際にどのようなメンバーが活躍していますか。
ただお願いされたことをやるのではなく、そもそも何が必要なのか、なぜそれをやるのか考えつつ、クライアントと真摯に向き合えるメンバーが活躍している印象です。多様な相談を受けるなかで、ただ単に依頼をこなすことが成果に直結しないことを、経験から学んでいるからかもしれません。そして、成果に直結する本質的な課題を探る感覚や知見は、それぞれの経験から培われるものです。今回中途採用を行うことで、さまざまな強みや視点を持つ仲間が増え、仮説の多様性が広がることを期待しています。
それでは最後にこの記事をご覧の方へメッセージをお願いします。
データ活用について課題を抱えるクライアントは年々増えています。この成長領域のなかで、マーケティングとデータ活用の交点を結び、新たな挑戦をしたい方は、ぜひ共に働きましょう。今はまだマーケティング、データ活用といった領域に詳しくない方でも、異なる業界で培ってきた経験はきっと何らかの形で仮説を立てるヒントになるはずです。バックグラウンドや現状のキャリアにこだわらず、ぜひ電通クロスブレインで挑戦してください。
出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社電通クロスブレイン」(2022年12月13日公開)より転載
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写真提供©BizReach